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2021/08/17

笠ヶ岳登山 2021年8月12日~16日


お盆休みに北アルプスの笠ヶ岳に登って来ました。

連日の悪天候予報の中で、休日予定が決まっていて、
小屋と乗り物の予約を済ませていた私は気が乗らない中での出発でした。

当初の予定としては、
新穂高→笠ヶ岳→鷲羽岳→水晶岳→黒部五郎岳→薬師岳→折立
と、5日間で5座の計画でしたが、悪天の為、1座止まりとなります。


12日の仕事後に荷物一式を持ち雨の降りしきる中、
竹橋駅直結の毎日新聞社に向かいました。


ふだんだとロビーは人でごった返しているのですが、
22:15のアナウンスの時点で全行先を含めても10名ほどしかいませんでした。


お馴染みの毎日アルペン号です。
新穂高行きは途中乗車の新宿と合わせても6名と、
ソーシャルディスタンスが保たれまくっていました^^;


車内での飲食禁止と乗車前に念を押されたので、
このご時世、そらそうかと納得し、
コンビニで買っておいた氷結をロビーで一気飲みし(笑)
健全にお茶だけを持ち込みました。



バスは6:30に到着、新穂高は初めて来たと言うのもあり、
土地勘が無くロープウェイ口で降ろされた後に
トイレを探すのに30分ほどうろうろしてしまいました😅


穂高ホテルでトイレ利用を断られた際にこちらの存在を教えて頂き、
何だ、立派なのあるんじゃんと安堵。


こういう事ですね。
しかしバス下りた瞬間からずっと雨で、テンションは下げ下げ。
すったもんだで7時30分とかなり遅い時間にスタート。


舗装された道をゆるりと1時間ほど登って行くと、
笠新道との分岐に到着しました。


真っすぐ行くと、双六の方に出ます。


登り始めが1100mなので山頂まで少なくとも1800mアップと、
さすが北アの一角を担うだけの戦闘力です。


雨でスマホの浸水が嫌なので、今回は紙地図が大活躍。


すれ違いの方はトータルで6名いて、
みな一様に杓子平?の増水を気にかけておられました。


杓子平に到着。
当初はガスっててイマイチ実感がわきませんでしたが、
この後の複数回の渡渉で、なるほど水量が重要だと思いました。


尾根に出ました。
ここからは、控えめに言って地獄となりますので、
写真撮影はありません(笑)



予約していた笠ヶ岳山荘へは16:30ころに到着しました。
トータル9時間と、CTと同じくらいでした。

小屋のカウンターで話をしつつ暫く考えた後、
翌日の尾根道で双六に抜けるのは危険と判断し、
ピストンで下山する事に決めました。


レイン達は、もはやただの防風衣類と化していました。
ザックカバーなんか強風で飛ばされて、むしろ弊害に・・


6人部屋に私一人と言う事で、広々でした。
聞くとこの日は小屋3/50名、テント0/30張でした。
に対してスタッフが7~8名と、本来は書き入れ時だったろうに・・


紙素材のインナーシーツが付いていました。


一応、今回は小屋泊メインの予定だったので、
コロナの観点からモンベルのインナーシーツを初導入したのですが、
こちらは元からついていたので、出番なしでした。


あと、有事用にTJARでお馴染みのトレイルシェルターを
初装備したのですが、幸い?こちらも出番なしでした。
TJARのみなさん、今年は悪天で途中で中止と残念でしたね。。


今回唯一となるバッジを購入。


夕食はハンバーグカレーと付け合わせ。
3000円也

同席した先着の男性2名はトレラン仲間だそうで、
百名山も70うん座登られていて、
お酒を飲みつつ山話で暫く花を咲かせました。



朝食はオーソドックスな物。
2000円也

下山はしますが、さすがにピークは踏んでおきたいと思い、
身支度を整え山頂に向かいました。


登頂しました。


てんくらでは、13時でこの辺りの風速31m/sと出ていました。


社の辺りでトレラン2名とすれ違い、
私と同じように下山されるとの事でした。


雪が残ってました。


ガンバなどのレトロ感漂うメッセージが散見されました。


尾根から杓子平への下りです。
登山道が滝のようになっています。
もうワンランクの増水でアウトと個人的に思いました。


ひたすら下って笠新道分岐に戻って来ました。
トレラン2名に抜かれた後は誰ともすれ違いませんでした。
つまり、この日に笠新道で登った人は0名と言う事になります。

途中で派手にスッ転んで、足を負傷しました。
雨でつるっつるなのと、割にいやらしい配置の石とか、
思いのほか体力が奪われていった気がします。


新穂高センターから高山行のバスが出ています。
13:47のにも間に合ったのですが、軒先で慌てて荷物をしまっていた所、
運転手は私に気づかずにバスは行ってしまいました💦

ずぶ濡れだったのもあり、少し上にあった奥飛騨の湯でひとっ風呂浴びて行く事に。
写真は撮り忘れましたが、たったの900円で生き返ったと言えます。


川は素人目にも入ったら99.999%死ぬやつだと分かります。
結局の所、山行は100%雨でしたね。


次のバスはスルーされないように傘をさして
5分前から停留所で待っていました。

路線バスに2時間ほどゆられて、高山へは移動が出来ました。
ここで、高山まで下れば何とかなると言う予想は裏切られ、
列車、長距離バスが水害による通行止めで全て運休となったとの事でした。


やむなく駅前のビジネスホテルを予約し、足止めを食う羽目になりました。


翌朝、駅の様子を見に行くも、列車、バス共に終日運休との結果でした。

いきなり暇になってしまい、とりまホテルに連泊の依頼をし、
なんとなく宿の朝食を食べてみる事に。


お代わり自由。
1200円也
山小屋と比較するのもナンセンスですが・・・

不要不急なのは認識しておりましたが、
部屋の掃除をお願いした手前、お散歩に出かける事にしました。


JR駅は木目調のモダンな造り。


電車が丸一日止まるって都会では無い発想ですね。


高山陣屋に入ってみる。
当時の人々の暮らしが伺えました。


一躍、時の名前になりました。


朝市をぶらつく。
桃がおいしそうでした。


続いて飛騨高山博物館に入ってみました。


飛騨の山の特集はなかなか見ごたえがありました。


笠ヶ岳はこんな形らしい(笑)


昭和6年の登山地図です。
ロープウェイなんてありゃしません。


古い町並みなる通りでお土産を買いました。
そういや今回の生雷鳥は4匹でした。


飛騨牛まんを買って夕食に食べました。

バスセンターで翌日の新宿行のバスを予約し、
その日は宿で休みました。


翌朝の7:30に通行止めだった安房トンネルが復旧し、
予定通り8:00発のバスに乗る事が出来ました。


バスは1台では足らず、私は2号車に振り分けられ、
時間より少し遅れて新宿に到着しました。

移動中も雨は降ったり止んだりを繰り返し、散々な結果でしたが、
苦労してゲットした笠ヶ岳のバッジは他の所のより
気持ち重いなんて思っていました。

予約していた水晶小屋、黒部五郎小舎、薬師岳山荘、
折立-東京間のアルペン号は全てキャンセルとしました。


良い旅を!