主な原因は天候不良です。
金曜の仕事の後に毎日あるぺん号に乗り込みました。
お金を払って東京で「お願いしま~す」と言ってバスに乗り込み、
一寝入りしたら富山県の室堂に着いちゃいます。
昔の人が黒部立山アルペンルートを作るのに大変な苦労をしたと
何度か聞いてますので、当事者がこれに乗ったら何を思うんだろう?
なんて考えていました。
富山市の方から登って行って、有料道路のゲートが開く7時に合わせて
通過します。
8時前には室堂に到着しました。
前日にコンビニで買った朝食を食べました。
室堂は基本的に何でも売っている感じで、観光客でごった返していました。
装備から本当に登山をする人は20人に1人いるかいないかって感じでした。。
階段を上って広場に出るとバス降車時には止んでいた雨が降っていました。
上半身はフリースの上にレイン、スパッツに防水手袋も装着しました。
わき水を頂く。
この日の環境と行程から1リットルで十分。
池だろうが山だろうがずっとガス又は雨。。。
雷鳥沢キャンプ場を通過。
剱御前小屋を通過。
この辺りから身の危険を感じるほどの強風が吹き出しました。
山小屋は軒並み今週で終了。
登頂ベースとなる剣山荘もこの日が最終日でした。
剣山荘直通ルートを数百メートル行くも強風から危険と判断し、
いったん高度を下げる剱沢ルートに変更しました。
だれ?
剱沢小屋もこの日で閉鎖。
営業している小屋があるかないかで難度が一変します。
13時前に剣山荘に到着。
この小屋も相当力入ってますね。
燕山荘も感動しましたが、この場所でこのサービスには脱帽です。
Tシャツとバッチ、飲み物を購入。
あと夕食と翌日晴れたら朝食前に出たかったので弁当を頼みました。
部屋はドミの大部屋で結局5名でガラガラでした。
この日のお客は全部で17名だったそうです。
呑みながら部屋の方とあーだこーだとくっちゃべっているうちに
あっという間に17時30分の夕食の時間になってしまいました。
私としたことが、夕食を撮影するのを忘れてしまいました。
メインがハンバーグで美味しかったのは覚えています。
その後もダイニングで部屋の方々と山話をしているうちに
22時を回っていました。
8時間も赤の他人達と話していてほぼストレスフリーと言う、
日常生活には存在しない束の間の居場所感が得られました。
翌朝は4時前に起きるも暴風雨は昨日より悪化していました。
ダイニングでお弁当を食べました。
ここで天候不良、自身の経験、能力、小屋の閉鎖などから
今回の剱岳登頂断念を決めました。
そうと決まればさっさと次へ行こうと空が明らむのを見計らって
一番に下山を開始しました。
ここから部屋で一緒だった男性と行動を共にすることになります。
剱沢ルートで下ります。
一か所増水で通常ルートが危険だったので迂回しました。
剱御前は昨日ほどの風は吹いていませんでした。
雷鳥沢の川も増水して緊張を強いられます。
ここで風が思ったほどではなかったのと天候が回復していく
と言う情報があったので、室堂へ下山すると言う同行者の
方とは別れて、私は立山に向かう事にしました。
静岡出身でホームは富士山、今は富山に出張で来ている方でした。
早月尾根ルートでは剱を何度か登頂されていて、
面倒見の良い方でした。
悪天から暫く迷った挙句、大走りルートにしました。
実が綺麗。
中古で買った2代目のSONYデジカメは使用数回にして、
既に動作がおかしいです。。
この子はしばらく道案内をしてくれました。
ほんとライチョウには癒されます。
進むうちに再び暴風雨となり別の登山者もおらず、
ミスれない恐怖と共にこっちは絶対に行ってやると
言う意志も持ち合わせていました。
大走りを登り切り撮影をしようと右の手袋を外した
瞬間に雨風から一瞬で右手の熱が奪われて行くのを感じ、
油断したら立山に命ごと吸い取られてしまう、、と恐怖しました。
富士の折立のパネル。
どれがそれにあたるのか分からずじまいでした。
大汝山休憩所は冬季閉鎖されていました。
荷物をデポして上に行ってみるもカメラをリュックに忘れて来てしまい、
もう一往復する気力もありませんでした。
一応下にあった看板だけ撮影。
富士の折立、大汝山、雄山で立山三山と言うそうで、
一般的にはこの雄山に登って立山登山となるようです。
こちらの建屋も既に冬季閉鎖となっていました。
一の越まで下って来ました。
下りも暴風雨で散々でした。
室堂に帰って来ました。
相変わらず観光客がうじゃうじゃいました。
帰りは黒部立山アルペンルートで行ってみる事にしました。
乗るのは初めてでワクワク感がありました。
信濃大町行の切符は無いそうで、扇沢行きを買いました。
これがあのトローリー!オー!でお馴染みの
トローリーバスです。
ま、まぁバスですよね。
中国人が大量に乗っていました。
大観峰からロープウェイに乗ります。
ようやっと晴れてきた。
続いてケーブルカーで黒部ダムへ。
虹、でてますね。
再びトローリーで扇沢へ。
上のレールで走ってるのでトローリーなんでしょうね。
扇沢からは路線バスで信濃大町へ。
これで黒部立山アルペンルート踏破となります。
やはり一番危ないのはトローリー辺りでした。
今回は剱岳の下見と立山登山とプチ観光って感じでした。
剱岳はもったいないのでまた来年に取っておくことにします(笑)
良い旅を。