屋久島は島の一部が世界遺産に登録され、百名山の一角だったり、
九州最高峰だったりといろいろな肩書があります。
私は屋久島へは以前、自転車で各地をぶらついていた際に鹿児島から那覇行の
フェリーで寄港しただけで、上陸したことはありませんでした。
4日間で海外へは大した所へ行けない、では国内ではどこまで?
山には登りたいけど、北はまだ危ないと言う事で、自然と南に目が行きました。
自宅でザックの重量を計測してみました。
飛行機移動ですので、ガスと水は現地調達です。
飛行場での預け入れ時もほぼ同じ値でした。
羽田から屋久島直通の飛行機は無く、鹿児島まではLCCのスカイマークで、
鹿児島からはフェリーもありますが、空港から港まで距離があり、
かつ以前同様の航海ルートを辿った経緯もあり、
飛行機だと一択のJALで屋久島入りしました。
プロペラ機はラオス以来でした。
特別大きな揺れもなく快適でした。
よくある地方の空港です。
何となくバスの時刻表を見ていたらバスが来て、
南部行だったので、そのまま乗り込みました。
安房の合同庁舎前で下車し、
ネットで見ていた紀元杉行のバスがある事を運転手に確認しました。
ガスを買おうと近くにあったアウトドアショップを訪れました。
ガスを買ったついでに最寄りのスーパーの場所を教えて頂きました。
水2ℓを無料で頂き、荷物も一時的に保管して下さいました。
思いのほか大規模。
野菜スティックと魚肉ソーセージ、コーラを買いました。
この地区にはモスバーガーまであるのだとか・・。
合同庁舎前にバスターミナルがあって、
紀元杉行はこちらが始発でした。
私と屋久杉ランド行の親子連れのみ乗り込みました。
安房港。
紀元杉では途中で乗り込んだ複数の登山者風の方が下車しました。
この停留所がある時点でさすが日本って感じですね(笑)
さて、標識に従い歩みを進めます。
ほどなく淀川登山口に到着。
駐車場は当然のように満車。
ここに至るまでにもカーブごとに車が駐車してありました。
久しぶりの13kgの荷が重いなぁなどと考えてました。
うねうね。
特に日陰でもないのに苔がすごい。
つまり晴れないんですね。
ほどなく淀川小屋に到着。
通常の汲み取りトイレと、携帯トイレ専用ブースがありました。
水飲場へ行ってみる。
当初は貴重だなどと感じましたが、
のちに島中が水飲場だと考えを改めます(笑)
小屋の中は薄暗い感じ。
宿泊者が数名おりました。
私はテントを張る用の板の所から少し離れたところに張りました。
他にも数名がテントを張っていました。
ヒルなんかがいてうぇっ!と思いました。
スーパーで買った食材です。
今回持って来た食材一式です。
飲み物はこんな感じ。
夕食はカレーライスとカルボナーラ、ロールパン、ソーセージです。
目覚めると雨が降っていました。
とりあえずテント内で湯を沸かしてコーンスープとミックスナッツで朝食。
雨が小降りになった所で無理やりテントを撤収し、
5時にスタートしました。
光るものが見えたので登山者かと思うも、鹿の目でした。
ヘッドランプめがけて虫が寄って来るのは面倒でした。
ガイドブックで見たような岩が出現。
日本最南端の高層湿原だそうです。
登り下りともにロープ場が複数個所ありました。
岩が濡れて滑りやすかったので慎重に行きましょう。
ゴロゴロ。
上を行きます。
この看板など要所要所で本気で遭難して欲しくないんだな・・・。
と整備ご担当者様の思いを感じました。
ガスがすごい!
昔遭難された方の碑だそうです。
登山道様様ですね~。
植物も独特ですね。
どうしてこうなった??
くりおんじゃね?
祠の中は休まるどころか、暴風雨の吹き溜まりみたいになってました。
登山中にここまでの暴風雨は初めてでしたので、若干精神も乱されました。
重いザックを背負っているのに3度ほど体ごと持って行かれそうになりました。
地面に近いほど風速は遅くなるとあったので、
やばいと思った箇所は身を屈めて進みました。
4時間弱で登頂。
山頂には私の他に2名の登山者がいました。
三角点。
山頂も暴風雨が酷かったので、早々に下山開始。
奇岩も見慣れて来ました(笑)
永田岳への分岐。
ちょっと寄ろうと言う環境でも精神でもありませんでした。
この一枚で、20か国以上を共にして来た防水デジカメさんが
暴風雨による隙間からの浸水により永眠されました。
屋久島の水エネルギーの強力さを実感しました。
ここからはスマホカメラに変わります。
画質はそんなに変わらないのですが、ズームがやりにくくちと面倒なのです。
新高塚小屋まで下って来ました。
この日初めての雨が凌げる場所でした。
1人の方が休憩されていて、程なく出て行かれました。
私はゴアテックスのレインを着て、ゴアテックスのハイカット登山靴を
履いていたのですが、隙間から容赦なく浸水して行き、
全身がずぶ濡れ状態でした^^;
衣類を乾かす=ここに宿泊
が必然となりそうだったので、とりあえず高塚小屋まで
行ってから考えようと決めました。
ほどなく高塚小屋に到着。
テント場は強風が吹いていてテント泊は無しと即決。
小屋に入ってみると2Fに先客がいて生ぬるい空気が漂っていて、
全く悪いとは思いませんが、そういうモードでなかった私は
先へ進む事に決めました。
縄文杉はちょっと離れた所から見る感じでした。
一般的には荒川口から登って縄文杉登山と言うみたいです。
撮影スポットには各所で木の筏が増設されてました。
大王杉。
ウィルソン株。
ハートが撮影できるベストポジションには常に人がいて、
待つのが面倒だった私はちょい脇から撮影しました。
「綺麗なハートが撮れた人ほど素敵な出会いがあります」
なんて近くにいたガイドの方が説明していて、
なんだ結局はハートの奪い合いじゃないか・・・。
と萎えてしまった私はナイーブなんですかね(苦笑)
大株歩道入口。
一区切りなのですが、近くに乗り物がある訳でもないです。
スタンドバイミー。
昔アコギで練習したっけ^^;
楠別れ。
多くが荒川登山口へ下山する中、私は白谷雲水峡へ向かいました。
この辺りから雷が鳴り始めました。
落雷=即下山
とも聞いていましたが、ここで死ぬなら運命だと腹をくくり登山を断行しました。
17時前に白谷小屋へ到着。
行程約12時間でコースタイムマイナス1時間程度でした。
この日は朝5時にテントを出た瞬間から白谷小屋に到着するまで、
1秒たりとも雨は止みませんでした・・・。
小屋には先着の方が2名ほどいて、既に寝ていました。
後着の方はいませんでした。
今晩の夕食はこれにしよう。
相変わらず山中で食べるラーメンの美味さは尋常で無いですね(笑)
雨風の心配がない所での宿泊の安心感は大きかったです。
朝食はコーンスープとソーセージ、ミックスナッツです。
何の変哲もないボロボロの建屋なのですが、
ありがとうございました。
今後の行程も知れてるので、のんびりスタート。
前日はこの川が増水していて通行禁止だったそうです。
屋久島は完全に水属性ですね。
おやっ?
拡大するとっ!
つり橋を渡って。
お疲れさまでした。
バスまで1時間待ち。
これは写真より現地で見た方がよいですね。
ちょっと晴れて、またすぐガスってました。
これが屋久島スタイルなんだと思います。
バスで宮之浦まで下山しました。
予約していた素泊まり民宿へ。
チェックイン時間前なのは知ってましたが、荷物だけ預かってもらいました。
とりあえず港へ行ってみました。
相変わらず分厚い雲が。
県営フェリーと高速船トッピーから選べるようです。
観光案内所へ。
有料で資料館が見れるようです。
手書きの地図をいただきました。
町のスーパーへ行ってみました。
今の宮之浦クオリティを知るにはここですね。
昔ながらの橋。
南国の花。
歴史民族資料館へ行ってみました。
入館料100円程度の価値はあったと思います。
いったん宿に戻って3日ぶりのシャワーを浴びました。
今までで最高では無いものの、超気持ち良かったです(笑)
さっき下見したスーパーで首折れサバとトビウオのつけ揚げ、
三岳とジュースを買いました。
あとスーパーで水ノ森、船着き場で煎餅を買いました。
フェリーターミナルでTシャツとバッチを買いました。
刺身の醤油が甘い。
これは関東人には耐え難かったです。
酔っぱらって寝るか出かけるか迷った挙句、
酔いと開放感から珍しく出かけることにしました。
何となくガイドブックで見ていた潮騒なる料理屋に入店。
首折れサバはさっき食べたし、トビウオは別に興味無かったので、
エビフライ定職を頼みました。
前の席に座っていた方はこの日に縄文杉を見て来たとの事で、
若干登山の話もしましたが、何分私が出来上がっていたので、
何を話したかたちまち覚えていないです(笑)
翌朝は空港へバスで移動。
親切に書いてある事。
帰りも特に大揺れする事も無く、鹿児島に付きました。
鹿児島銘菓ボンタンアメを購入。
鹿児島からスカイマークで羽田へ。
久しぶりのフルタンクでしたが、ミッションコンプリート出来ました。
苔むす風景は行けばうんざりするほど見れます(笑)
あとは暴風雨対策ですね。
通常の登山装備で行ったのですが、それで事足りなかったのは初めてでした。
セパレートのレインウェアは隙間から浸水しますので隙間をいかに塞ぐかと言う事。
ザックカバーの内側の底に水が溜り、ビニール袋に入れていた未使用の
衣類がびしょ濡れになりました。底に穴が開いてるタイプも売ってますね。
今までゲイターは不要と思っていましたが、導入を検討しようと思いました。
良い旅を!